旧国鉄大間線アーチ橋梁

本州の最北端下北半島、北海道との最短距離に有る大間地区は、対岸の戸井町と共に津軽海峡の防備上津軽要塞地帯として、砲台の設置も計画された。陸軍省用地として大正12年測量が開始され、昭和4年には完了している。
当然ながら要塞への軍需物資輸送にと鉄道建設の必要となる、昭和13年工事に着手するも、山裾と海岸線が極度に接近している地形のため、多くの橋梁工事が伴うものの不足する鋼材による橋げたの調達よりも、安価なコンクリートということで大部分は見事なアーチ橋として完成させた、が、戸井線同様に太平洋戦争の悪化と資材難から昭和18年に工事は中断され、”国鉄大間線”としての鉄路は未完成のまま、完成したアーチ橋のみが昭和の遺物となってしまった。

平成16年11月22日撮影

 

 

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